2010年6月28日月曜日

6月20日から

遅くなりました!

~6月20日から~

レクチャーコンサートvol.2inユーロピアノ八王子工房
 
音色<オトケシキ>


使用楽器
Hoffmann(ホフマン)のモダンピアノ。
Dulcken(デュルケン)1815年レプリカ
Rosenberger(ローゼンベルガー)1830年頃オリジナル


まずは、スカルラッティ、バッハを演奏。
Dulkenの音色で同時代の作曲家、
違う国の作曲家、違う性格を持つ作品に
お客さんは耳を澄ましてくださった。

次に楽器を持ったお客さん?お客さんに扮した音楽家?!
に登場していただく。

オーケストラ楽器の音を聴いてみよう!!
ヴァイオリン・チェロ・クラリネット・トランペット・トロンボーン♪
会場からはいろんな反応があり、沸いていた。

そこで、モーツァルトのピアノ協奏曲を
Dulcken→ピアノソロパート
Hoffmann→オーケストラパート

まるでオケとソロ楽器が演奏しているかのような錯覚になる。
音量という面では、絶対的にモダンピアノのパワーにはフォルテピアノは勝てない。
Hoffmannに包まれた中でソロDulckenの音が立ってくるではないか。
違う音色によって見事に両方が引き立っていくのである。
当時のモーツァルトが求めた音色<オトケシキ>が顔を出したかのように思えた。

通常オーケストラと演奏しないとしたら、モダンピアノ2台での演奏となるが、
モダンピアノ2台では得られない音色が生まれた。
アプローチの仕方もモダンピアノで演奏するのは違って、
非常に面白かった。

このDulckenとHoffmannでピアノ協奏曲の音色の融合は
リハーサル初日に私と末永さんが驚くほど感動した。

後半はピアノマイスターの加藤さんとの対談ではじまる。
加藤さんの話にはいつも説得力があり、核心をついている。

シューマンの子供の情景をRosenbergerで。
情緒たっぷり話しかけてくる音に、私は思わず演奏に聴き入ってしまった。
オリジナルピアノから出てくる当時のままにある音。
どんな人達がこの楽器に触れてきて、ここにたどり着いて、
現代の我々に語りかけてくれているのだろう。
言葉にすることが、勿体ないくらいだった。

グリークとショパンをRosenbergerで堪能。

Hoffmannでシューマンのクラスレリアーナ。
モダンピアノの響きへ。
リストの愛の夢。

最後にはHoffmannでブラームスのハンガリー舞曲第6番連弾。
ここに、オーケストラの響きとピアノの響きが残った・・・


お客さんがどのように、感じてくださったかはわからないが、
今回は沢山、耳を使ってくださったのではないかと思う。
音に耳と心を傾ける時間。
素敵な時間だったと思う。


素晴らしいバックアップをして下さったユーロピアノさんに感謝。

一緒にこのような機会を提供できることにより、
本当のピアノの姿を皆さんに知って頂けることを嬉しいと思う。
そして、我々音楽業界の人間も原点回帰が必要であると実感した。

もしかしたら、音楽だけでなく世の中もなのかもしれない。

さて、次回vol.3に向けて、また試行錯誤がはじまる♪

2010年6月24日木曜日

6月19日から

いろんなことがあった日々を追って、
少しずつ更新しようと思います♪


~6月19日(土)から~


この日は朝から昭和音楽大学附属音楽教室でのイベント。

司会進行をしたり、
下は年長さんから高校生、大人の方までの演奏審査、
少しだけピアノを弾くという少々、ドタバタ。

そのイベントの中に組み込まれている、
「プラスワン講座」
という30分ほどの講座があります。

今回はバロック舞踏家であり、チェンバリストの村井頌子先生が
講座をしてくださいました。
楽曲は参加者の皆さんが演奏した曲目の中から抜粋し、
舞曲についての簡単なステップ、歴史をわかりやすく話してくださいました。

私は村井先生に頼まれ、踊りに合わせて演奏させていただきましたが、
如何せん、踊りの方が気になってしまって、
「弾いている」という感覚ではありませんでした。笑
他の審査員の先生が踊りに参加し、私も踊りたい。。。
羨ましい目で見ていました。

やはり、参加者にとって身近な曲でステップを知ることにより、
より音楽が身近に感じ、リアルに感じるのではないかと思います。

難しいリズムを四苦八苦して、
この音価はどうのこうのと言っているより、体で感じる。
体感というのは重要であると再認識。

それにしても・・・村井先生のスタイルは素晴らしい。
流石、舞踏家でいらっしゃる。
姿勢もよく、体のラインは品よくキレイでいらっしゃる。
私まだ30代なのに、寸胴体形って同じ女性として、どうよ!?
心がけていかないと。
踊ってみるか。

そして、イベント終了後、
工房コンサートの最後のリハーサルへ向かったのであった。


つづく。

2010年6月21日月曜日

満員御礼

20日の工房レクチャーコンサートvol.2を
お蔭様で楽しんで終えることができました♪

ありがとうございました。

詳細は近日中に追記させていただきます。

この場を借りて、暑い中いらしてくださったお客様、
ユーロピアノさん、スタッフの皆様に
御礼を申し上げます。

2010年6月10日木曜日

20日は工房レクチャーコンサート♪

いよいよ、20日(日)14:30~ユーロピアノ八王子工房にて、
ピアニストの末永匡氏と二人でのレクチャーコンサートVol.2が
やってきます!!

今日は末永さんと朝からリハーサル。
アイデアと楽しさでワクワクする時間です♪

今回のテーマは


『音色の可能性』



ユーロピアノさんの八王子ピアノ工房内で、工具が並んでいる中で
今、注目のHoffmann(ホフマン)のモダンピアノ。
Dulcken(デュルケン)1815年レプリカ
Rosenberger(ローゼンベルガー)1830年頃オリジナル
この3台の使用。

しかも、ホフマンとデュルケンというモダンピアノとフォルテピアノで
モーツァルトのピアノ協奏曲の演奏!?
オーケストラパートとソロパートがどうなるの??

シューマンの子供の情景はローゼンベルガーで
当時のオリジナル楽器の音を楽しむ。。。贅沢。。。

これは、ほんの少しのインフォメーション。
当日には、何かが起きます!!

気楽な格好で、楽しみにいらしてください!

まだ、少し席が残っているようです♪
要予約なので、下記のユーロピアノさんへご連絡お願いします。
もちろん、直接、稲岡までご連絡くださってもOKです→chikaiina7@gmail.com

6月20日(日)14:30~16:00
ユーロピアノ八王子工房
チケット料 2.ooo円
Tel 042-642-1040
E-mail info@euro-piano.co.jp

2010年6月7日月曜日

Chopin6月号

雑誌Chopin6月号に恩師ルドルフ・マイスター教授の
音楽合宿の模様が掲載されています。

Chopin編集者の劉さんが丁寧な取材をしてくださいました。

この音楽合宿に、より多くの学生さん達が参加できると
いいのに・・・と思います。
大学卒業してもっと勉強したいという方も多く参加
されているので、モチベーションが高いのかもしれません。
でも、そういった中に学生が入ると相乗効果が生まれるのです。

来年からの室内楽(ピアノデュオ含む)も始動♪
これはワクワクですね。

因みに、私の通訳スタッフとしてのインタビューも掲載されています。

是非、ご覧ください♪

2010年6月3日木曜日

トリオ

先日、チェリストの五十嵐あさかさんが我が家へやってきました。
打ち合わせ&初見大会。

彼女とは昨年秋ごろから何かとお仕事ご一緒させていただいています。
五十嵐さんはチェリストとして、活躍すると共に、
編曲者としてもかなりの腕です。

昨年、ストラヴィンスキーの春の祭典を彼女の編曲で
ヴァイオリン&チェロ&ピアノのトリオ編成で演奏しました。
天才的な編曲力&仕事が早い!
見事に必要な音を拾っている。

彼女は、読譜能力と想像、楽器の都合もよくよくわかっている。
勿論、多少のコツなんてのもあるのでしょうけど、
いろんなバランスが取れているわけです。

そして、五十嵐さんと新日本フィルの竹中勇人さんでトリオをしよう!
という話が動こうとしています。
時間をかけて、3人で深く音楽していこうと思います。
来年の今頃に面白い演奏ができる予感です。

乞うご期待♪